ホテルでの珍体験

ホテルでの珍体験

ホテルでの失敗体験は

ホテルでの珍体験
ホテルでの失敗体験は、数年前京都で一人旅をした際、シティホテルが満杯でビジネスホテルに泊まった日の思い出である。前の晩私はしたたかに酔ってホテルに帰った。翌日の朝方激しく喉が渇いて目覚めた。一つ下のフロアの廊下に自動販売機がある事を調べ、買いに行くことに決める。私はトランクス一つで寝ていた。
ホテルの廊下を歩くには浴衣ではだめで、上着とパンツが必須であることは判っていたのだが「水を飲んだらまた寝るのに着替えるのは面倒くさい」と感じていた。「まあこの時間、誰にも会わないだろう」と意を決して、スリッパを履き浴衣姿のまま、鍵と小銭入れを持って部屋を出たのだ。
そして「1フロアだし、エレベータだと誰かに会うかも」と思う。そこで非常階段を使うことにした。
重い鉄の防火扉を開けて階段に出る。するとカチャ!といやな音がした。
振り返りってもう一度防火扉を開けようとした。

ところが扉はまったく開かないのだ。もう喉の渇きなんてすっかり忘れていた。1階ずつ階段を下りては防火扉が開くかどうか確認する。気持ちは焦る。すると、ついに扉が開く階に到達したのだ。私は小躍りせんばかりに喜び「ヤッター!」と一瞬だけ叫んだ。
おそるおそる扉を開けると、そこはホテルの客室フロアではなく、どこかの会社事務所の廊下だったのだ。つまりこのビルは半分がホテル、もう半分はオフィスだった訳だ。幸いそこの社員はまだ出勤していなかったので、ここから脱出しようと考えた。そしてビクビクしながら廊下を抜けて渡り廊下を抜け階段を下り、やっと1階の玄関に着く。そこから外に出てホテルの玄関に行き、フロントの前を何食わぬ顔で、いかにも散歩してきました、という体を装いエレベータで部屋に戻ったのだった。
季節は真冬、浴衣にスリッパで表を散歩する物好きはいないはず。フロントに呼び止められなくてホント良かった。水?もうすっかり忘れていた。